男女関係の心理

本音を言う=迷惑をかける、という方程式

大好きな人には、何故か自分の素直な気持ちを伝えることができない。
素直にケンカしたり本音を言い合ったり、甘えたり甘えられたりしている友人が羨ましい…。

何で自分は、好きな人に本音を言えないのか?

と、考えたことはありませんか。

それはきっと今に始ったことではありません。
幼い頃のパターンを無意識的に続けているだけかもしれません

大人のあなたのやり方を、今日から作っていきませんか

***

彼に対して「本音」が言えません…、というお話しはよく伺います。

 

明るくて友達がたくさんいるタイプの人でも、他人に対してなかなかハートをオープンにできない人でも、何故か『彼にだけ』は本音を言うことができないんです、というパターンをお持ちの方は結構いらっしゃいます。

 

こんなことを言ったら恥ずかしい奴だと思われるのではないか…
変な奴と思われて嫌われるのではないか…

 

色んなことを頭で考えた末に、結局何にも言えなくなる。
例えば、『私、今とても寂しい』とか『甘えたいから抱きしめてほしい』とか、
そんな甘い言葉は絶対に言えない。
本当にしてほしいこと、自分の思っていることが上手く言えない…。

 

***

 

実はその昔、私もそうでした。
何故か『彼』にだけは本音を言うことができない。

 

友達には、あーでもないこーでもないと本音をブチまけたりしているのに、何故か彼の前では『良い子ちゃん』の仮面を装着する

 

パートナーとケンカしたり仲直りしたり、ワガママを言ったり時には困らせたりしている友人たちが、なぜそんなことできるのかとても羨ましく不思議でした。

 

心理学を学んで解ったことですが、
大事な大事な彼にだけハートをオープンにできず本音が言えないのは、私の中に、
【本音を言う=迷惑をかける】
という方程式があったからなのです。

 

【大事な人には本音を言ってはいけない。なぜなら迷惑をかけるから】
とても強くこの気持ちを握りしめていたのです。

 

***
その気持ちを遡ってみてみると、大事な人というのは、実は親。
母親か父親、または両親にいきつくことが多いです。

 

私は妹と随分歳の差があり、高齢出産だった母親の大変さを目の当たりにしていました。
母親はあまり感情のコントロールが上手なタイプではなかったので、父親にいつも愚痴を言ったりケンカをしたり。
そんな両親をみて、
【迷惑をかけてはいけない。甘えたいだなんて本音を言ってはいけない】
と、幼い頃に自分と約束したのでしょう。

 

なので、学校で嫌な事があったとか、いじめられたとか、本当はこうしてほしいとか、あまり言った記憶はありません。
それでも、両親のことが大好きだったから困らせたくなかったんだな、と気付きました。

 

子ども時代に、「親のことが心底嫌いだ!」という子どもは滅多にいません。
大好きな両親には笑顔でいてほしい、そう思う子どもは多いはず。
なんて健気で優しいのでしょうか。
そんな子が今、私の目の前にいたら、ギューッと抱きしめたくなります。
話を聴いてあげたくなります。

 

***

 

大事な大事な彼に本音を言えないのは、大事な大事な両親に本音を言えなかったから。
これに気付いたとき、とても腑に落ちました。

 

もし、あなたが大好きな彼に本音を言えないのであれば、まずは気付いてください。
子ども時代のやり方ではなく、大人のあなたのやり方があるということを。

 

あなたがハートを開いて彼に本音を言うことができれば、きっと彼も嬉しいのです。
ときにはケンカしたり傷付け合うこともあるかもしれません。
しかし。
そうやって信頼関係が確固たるものになっていき、ベストパートナーになれるのですよ

 

また、彼に「しか」本音を言えない…という話も聴きます。
普段とても自立しているけれど、恋愛だけは依存的になってしまうパターンです。

 

この場合は、過去の満たされなかったニーズ(欲求)を彼にぶつけているのかもしれません。
彼に何度ニーズを満たしてもらっても、全然満足しない現象が起こっていませんか?

 

本当は「誰に」私の話を聴いてもらいたかったのか。
誰に甘えたかったのか。

 

満たされなかったニーズを抱えたままにしておくのではなく、あなたの中にいる寂しがっている子どもの声に耳を傾けてみましょうね。
あなた自身が自分のニーズを満たすことができるようになると良いですね

応援しています。

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