自分を大切にする心理学

あなたが背負っているお母さん問題〜母子癒着について〜

こんばんは!
心理カウンセラーの野村香英です。

クリスマスが近づいてきましたね!
みなさまどうか温かくしてお過ごしください。

みなさまにとって
心温まるような素敵な冬でありますように♡

さてさて今日は、
お母さんとの母子癒着についてです。
きっと当てはまる人は多いと思うので、
ぜひ読んでください。

お母さんを背負っている女性はとても多いという事実

私は近年、月ベースでいうと40件以上の
対面カウンセリングセッションをしています。

年計算で言うと500件以上の
対面カウンセリングを
日々おこなっているわけなんですが、

2014年に心理カウンセラーになってから
これまで本当に多種多様の女性にお会いしてきました。

 

自立しすぎて燃え尽きている女性や
自覚なく頑張りすぎてヘトヘトになっている人。

人と闘う・競い合うことがベースにあって
男性性をフルに使い逞しく生きてきたリボンの騎士のような女性。

うまくいかない恋愛に
疲れきってカウンセリングにきた女性。

一見外交的にみえるけど、
本当は敏感で繊細という才能をもっている女性。

周りの目を気にしたり
人との比較で「自分」を見失ってしまった女性。

いろーーーんなタイプの人にお会いし、
彼女たちが「自分の人生を謳歌する」ために、私もサポートしてきました。

 

で、どんなタイプの女性でも
クライアントさんたちにズバリ多い問題が

「母子癒着」だと感じるわけです。

無意識下でいつも母親を背中に乗せて、

「私がどう感じるか」よりも
「お母さんが悲しまないような」人生の選択をする人もいます。

 

例えばですが、
1人で買い物へ行って下着を選ぶときも
(この赤い下着がかわいいけど、お母さんはきっと派手だから嫌だって言うだろうな〜)
とお母さんの意思や意向が反映され、
意識・または無意識下でお母さんが「OK」を出すものを選びます。

これは母親を背負っているからこそ、
背後霊のようにお母さんがくっついている状態(癒着)なので、
お母さんの意見が事あるごとに出てきている状態です。

このように、
お母さんの人生と
私の人生がごっちゃになっている人はとても多いのです。

母子癒着について〜お母さんはかわいそう〜

母子癒着ってなにかと言うと、

距離的には母親と離れて住んでいても
母親と別離したり死別していたとしても

心理的には「実はだんごのようにお母さんとくっついている」状態のことです。

心理的にだんごのようにおかんとくっついてると、
何が問題かと言いますと、

「これはお母さんの感情?それとも私の感情?」

と、どちらが感じている感情か
わからない状態になることがあります。

 

他にも

「これはお母さんの問題?それとも私?」

と、お母さんが所有するべき問題を
娘が逆に背負ってしまっていることはとても多いんですよね。

 

具体例でいうと、

小さい頃からお父さんの愚痴や
姑の愚痴を娘に言うお母さんだったとします。

この場合、
お父さんを敵にして

母・娘 VS 父

の構図になることがとても多いです。

そうすると娘は、
母親が夫(父親)に対して抱いている不満を

自分がさも感じている不満かのように所有します。

そして父親を嫌悪したり見下したり、
「男(おとん)はしょーもない奴」と思うようになっていきます。
※余談ですが、この男はしょーもない奴という感覚が、大人になってからの恋愛がうまくいかない原因になることもめちゃくちゃ多いです!

 

母・娘 VS 父

この構図になっていると、

娘は「お母さんはかわいそう」と思うようになります。

「おとんがあんな奴だから、お母さんはかわいそう」

という具合に。

そしてこの「かわいそう」が癒着の接着剤なんですよね。

「お母さんがかわいそうだから、私がちゃんと愚痴を聞いて発散させてあげないと」
「お母さんはかわいそうだから、私が喜びを提供しないと」

と、まるで子どもと母の位置が逆転し、
母親を背負って
「母を幸せにする」ことを頑張る人は少なくありません。

 

他にも母子癒着ではこんなケースもあります。

お母さんが昔から指示型で
コントロールの強いおかんだったとします。

例えば
「あなたはこうあるべき!」みたいな
型にはめようとしてくるタイプです。

勉強は常にできる人であるべき!
部屋は綺麗であるべき!などなど。

コントロールが強くなるのは
実は「不安/心配が強い」からであって、

不安や心配を所有したり
感じてあげること
認めることができないからこそなのですが、

娘はお母さんのコントロール下で育ったとします。

小さい頃から「こうあるべき!」で育っているので
自分の本当の気持ちや
どうしたいかがよくわからなくなり、

いくつになっても
お母さんの言う事を聞いてしまうケースもあります。

「もう嫌、しんどい」と感じていても、

娘はお母さんが心の奥底で感じている
大きな大きな不安や心配をキャッチしているので

「私がお母さんから離れるとお母さんは1人ぼっちになる」

と罪悪感を感じます。

だからこそ、そう簡単には離れられずに
「お母さんを見捨てたらかわいそう」と思うようになり、

いつまでもおかんの言う通りにしてしまう‥というケースもあります。

 

他にも、

「大人の女性になれない」問題を抱えている女性も多くいます。

だから心理的に
子どものままを選んでいるのですが、

・なぜかスカートを履けない。女性らしいセクシーな服が着れない。いつも地味な服ばかり選ぶ。
・化粧やネイルなどキラキラする感じの自己投 資ができなくて、女性としての楽しみを味わうことができない。
・30歳を越えても誰かと付き合ったことがない
・女性として幸せになることや、セックス・恋愛や結婚に抵抗感がある

などの特徴がある人が多いかな。

この場合、

「お母さんが苦労してきたのを間近で見ているので、お母さんを差し置いて幸せになってはいけない」

または

「お母さんが女としてそんなに幸せそうでなかった=かわいそう」

という呪縛が存在します。

だからこそ、
お母さんより幸せになることを遠慮し、
心理的に子どものままで女性性を抑圧しながら生きること
を選んでしまいます。

だから女性性を
めいいっぱい楽しんでいる女性に嫉妬したり、
嫌悪感を抱いたりして自分を苦しめることもあります。

 

母子癒着は他にも
いろんなケースがあるのですが、

どのケースにもわりと多いのが
「おかあさんかわいそう/またはかわいそうだった」という想いです。

母子癒着が影響をもたらす様々な問題

母子癒着って、
いろんな問題を作りだしてしまうんですよね。

上の例に書いたように
・大人になってからの恋愛がうまくいかない

ということもありますし、

いつもお母さんが背後霊のように背中にいるので
無意識でもお母さん基準で物事を選んでしまい
好きな男性でさえ「この人だったらお母さんはOKを出すだろう」という人を選びます。
※この場合「お母さんのために結婚」しているのと同じなので、最終的には自分のために離婚するケースもかなりあります。

 

他にも、
コントロールの強い母親と癒着している場合は
対人関係での境界線でしんどい思いをしがちです。

小さな頃から
「母親に境界線を土足で踏み込まれる」経験を繰り返していると、

めんどくさい人や
嫌だなと感じている相手との間に
うまく境界線を引くことができず、

本当はやりたくないことを
引き受けてしまうことが多かったり

誰かの感情の吐口や
サンドバックになってしまうことが起こります。

また逆に、
本人自身も他人の境界線を踏み越えて
余分な世話をしがちになります。
※ここでいう余分な世話とは、頼まれてもいないのに誰かのご機嫌取りを頑張ったり、誰かの感情を背負って「私が役に立って何とかしてあげないと」と行動することです。犠牲を多く払う生き方になりがちです。

 

また、母子癒着が影響して
「大人の女性になれない」問題だと

・頭では結婚恋愛をしたいと思っているけど、心がついてこない感じ
・女性としての自信が育たず、女性のしての楽しみを遠ざける

などなど、

女性性を抑圧した生き方になってしまうので
なぜか苦しい・人生楽しくない、
感情や感覚がよくわからないなどなど
「生きづらさ」に繋がってしまうことも大いにあります。

 

このように母子癒着の影響は
恋愛や対人関係で問題が出たり、
自身の生きづらさになることが多いのですが

大人になった今、

カウンセリングでは
お母さんを背負っている問題を解消して
「自分らしさ」を取り戻すプロセスを進んでいくこともできます。

背負っている母親をおろす〜自分の人生を生きていく〜

これまでも対面カウンセリング
母子癒着につていは
「これでもか〜!!」って言うくらい取り組んできました。

背中に背負っている母親をおろして
自分の人生を進み始めたとき、

クライアントさんは大きく変化していきます。

まず心の軽さや軽やかさを感じらるようになる人が多いです。

母親の課題と
自分の課題も分離できるので、
お母さんを意識することがかなり少なくなります。

そして自分がやりたいこと、
自分の進みたい方向へ
軽やかに進んでいく人もいます。

恋愛や結婚で素敵なパートナーと巡り会う人もいれば、
女性性を開いて自由に楽に生きていく人もいます。

 

もちろん、癒着が強いと
背負っているお母さんを下ろすのに
人によっては時間がかかることもあるのですが、

時間がかかっても大丈夫なのです。

なぜなら時間がかかったとしても、

これから先の自分の未来を幸せにするため
そして本当の自分らしい人生を生きるために

とても大切な取り組みだなぁと感じるからです。

 

なぜなら母親を背負っていても

「あなたはお母さんを幸せにできない」

からです。

 

幸せというのは
自分でクリエイトしていくものです。

日々の小さな幸せを感じ、
それに感謝して
大きな幸せに繋げていくものです。

 

「誰かを幸せにしてあげる」

というのは心理的観点からみると、本来無理な話。

なぜなら「本人次第」だから、です。

だって相手に「幸せを感じる心」「感謝する心」「心の余裕(スペース)」がなければ、いくら幸せを与えてあげたって相手が受け取ることはないですよね。

逆にいくら与えても、
相手が「もっともっとちょーだい」という
依存的なスタイルから抜け出せなくなって
さらに寄りかかられることもあるでしょう。

 

私もよく、

自分を幸せにするのは
まぎれもなく自分自身ですよ

と、このブログにも書いていますが、

誰かをおんぶして「幸せにしてあげる」のは難しいのです。

これもよくあるケースですが
母親がすでに死別しているというケースでも、

それでもなお「お母さんはかわいそうだから、お母さんを幸せにしてあげたい」という想いが存在して、母親を背負っていることはよくあります。

 

母親を背負っていきるのではなく、

遠くからでも
母親の幸せを祈りつつ
自分の人生を楽しんでエンジョイできる私になっていきましょう。

私もカウンセリングを通して
あなたのお力になれれば嬉しいです。

いつも応援していますね。

 

心理カウンセラー
野村香英

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