男女関係の心理

重いと言われたor重いと思われそうで怖い

カウンセリングをしていると、「重い、重たい」というキーワードをよく聴きます。

実際に彼から、「気持ちが重すぎてしんどい」と言われた。
「元彼には依存しすぎて上手くいかなかったので、今の彼には重いと思われたくない」
「重いと思われるのが怖くて、なかなか本音で話せない」
などなど…。

何故そうなってしまうのか、記事にしてみました。
幸せな恋愛がしたい、幸せなパートナーシップを築きたいと思っているあなたに、この記事を贈ります

***

彼に「重すぎて付き合いきれない」と別れを告げられた。

「重い女」だと思われそうで、自分の欲求(ニーズ)が伝えられない、本音が言えない。

 

基本的に、重たい女性と言われる人は、とても情熱的で愛情の深い女性に多いように思います。
しかし、多くの無理なニーズを彼にぶつけてしまうこともしばしば。

 

例えば。
『夜9時になったら絶対に電話をして』
『LINEの返信は30分以内にして』
『毎日愛してると欠かさず言って』

 

その約束が果たされないと、彼がその時間に何をしていたか疑いが晴れるまで問い詰めたり、
『どうして私だけを見てくれないの?!
と拗ねて怒ったり…。
『彼が全て、彼の行動を全部知りたい、私のことだけ見て欲しい』
この強いニーズが溢れ出て止められないのは、依存の状態を表します

 

付き合い始めのロマンスがたくさん溢れている頃は、彼も「すぐにやきもちを焼いてしまうところが可愛いなぁ」と思っていても、どんどん気持ちが萎えてきます。
全然彼女に信頼されていない』と。
多くの男性は信頼し頼られることで、愛を感じ生きるパワーに変える生き物
いつまで経っても信頼されない状況に嫌気が差し、本当に他の女性に目がいってしまうこともあるのです。

 

依存とは、過去に満たされなかった欲求(ニーズ)を埋め合わせるために、何かを奪おうとすること

 

カウンセリングで心の中を掘り下げてみていくと、実は、彼にニーズを満たしてほしいのではなく、心理的にはお父さん、お母さんの愛情が欲しい。
そう思っているケースは多いのです。
だから、いくら彼がニーズを満たしてくれても、どれだけ優しく接してくれても、心の中は満たされないという現象が起こります。

 

そんなとき、私は、
『あなたは本当はだれの愛情を欲しがっているのかな?彼から愛情を奪おうとしているけど、本当に愛を注いで欲しかった人は一体誰でしょうね?』
という表現をすることがあります。
すると、
『うちは母親がヒステリーだったので、いつも甘えられず寂しかった』
『父親が家にいないことが多く、いつも私の方を振り向いてくれることを願っ
ていた』
という話しになることも。

 

まるで、あなたの心の中に愛情に飢えている、
小さな女の子(インナーチャイルド)が、
寂しいよー、かまってほしいよ
と、言っているような感じです。

 

重い女と言われたら、まずは、
私は一体、誰から愛情をもらいたかったのだろうか
と、考えてみてください。
そこにヒントが隠されているかもしれません。

 

その小さな女の子は母親を助けるために、自分の甘えたい気持ちを封印してきたのかもしれない。
父親を助けるために、一緒に遊んでほしい気持ちを我慢したのかもしれない。
なんて健気で愛おしい存在なのでしょうか。
あなたなら、そんな小さな女の子に何て言ってあげたいでしょうか?
私なら『寂しい思いをさせてごめんね』と抱きしめてあげたくなるかもしれません。
その小さな女の子の気持ちを、あなたが聴いてあげましょう。

それは自分をそのまま受けとめる『自己受容』に繋がります

***

 

また、『重い』と思われるのが嫌で、自分のニーズや本音を言えない人は、もしかしてずっと自立して生きてこられているのかもしれません。
基本的にとても頑張り屋さんのタイプ。

 

『その重そうな荷物、一緒に持ちますよ!』
と声をかけられても、
「いえ!大丈夫です。自分でなんとかします」
と答えてしまうような人。

 

彼からすると、とても強くてしっかりした女性に見えていて、
「僕がいなくても、彼女はいつも平気そうだ…
と、頼られない寂しさから男性として役に立っていない無価値感に襲われ、他の女性に目が移ってしまうことも。

 

このタイプの人は、「頼る」ことを学んでいきましょう。
それは全然重くはありません。
人に頼られて嬉しいこともあるように、彼は男性としてより大きくなります。
ニーズをぶつけることと「頼る」ことは全く別物。
まずは頼ることから始めてみませんか。

 

彼に重いと言われても、『重い』と思われるのが嫌な人も、今日が新たな1歩を踏み出す日になるかもしれません。

応援していますね。

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