こんばんは、心理カウンセラーの野村香英です。
中絶による心の痛みから回復するためにも
まず大切なのは、
「感情を解放すること」と前回の記事で書きました。
中絶後、
どうしようもなく辛い感情に襲われたり、
自分がコントロールできなくなったり、
そんな苦しみから、
どうか少しずつでも回復できますように。
※中絶による心の痛みから回復するために、5回にわたって連載しています※
誰かに自分の気持ちを吐き出すということ
前回の記事で、
中絶した後は自分の感情を止めずに
涙とともに流してあげることが大切です、と書きました。
※また、どうしても感情を出すことが難しいと感じる方は
こちらの記事もご参考に。。。
涙に流せるようになったら、
1人で抱え込んでいる気持ちを
誰かと共有する必要があります。
1人で背負うよりも、
誰かに受けとめてもらうだけで、
心の傷の回復の速さも全く違ってきます。
…じゃぁ、一体誰に話せばいいの?
という話になってきますね。
パートナーに吐き出す、
という意見が一番多いのですが、
パートナーも当事者の場合がほとんどです。
しかし女性ではありません。
ですので、女性が感じている痛みや傷を
あまり理解できずにいるので
女性にとってはそれが苦痛に感じることが多いようです。
なんで解ってくれないの、
理解してくれないの、
だって男はいいよね、
そんな気持ちになってしまい2人の間に
致命的な傷を残してしまうこともあります。
ですので、
パートナーと痛みを共有することが難しければ、
どうかカウンセラーの手をかりて欲しいのです。
中絶後のカウンセリング〜話すことは「放す」こと〜
中絶後の心の痛みや問題を
カウンセラーに打ち明ける場合、
良いか悪いかで判断するのでなく、
まずはあなたの心の痛みに
寄り添ってくれる相手がベストです。
私もこれまで、
中絶に関して多くのカウンセリングに関わってきましたが、
『聴いてもらえるだけで楽になります』
『吐き出すことができて気持ちが落ち着いてきました』
『受けとめてもらえるだけで安心できるようになりました』
とおっしゃるクライアントさんは実際にとても多いのです。
【話ことは『放す』こと】
とカウンセリングで言うことがありますが、
話すことによって
1人で抱えている痛みを手放すことに繋がるのです。
私はクライアントさんの痛みが落ち着くまで、
とにかく傾聴の姿勢を大切にしています。
決して良いか悪いかで決してジャッジしません。
どういった経緯や理由であれ、
否定したり責めることもありません。
傷ついてしまった女性性を
包み込むことを意識しながら
カウンセリングをおこなうようにしています。
少しでも、心の痛みから回復することを願いながら。
傷ついた「私」をどうか一人ぼっちにしないで
また、「誰かに話す」ことを決めたとき、
中絶経験者による掲示板に書き込みしたり、
友人に話す、という人もいるでしょう。
必ず安心と安全を確保しながら相談してくださいね。
決して二重の痛みにならないように。
この時期に
「誰にもわかってもらえない」感情を味わってしまうと、
後々自暴自棄になってしまったり
人間不信になってしまうケースも知っています。
どうか、もうこれ以上、
自分を傷つけないようにしましょうね。
そして、
信じられる誰かに吐き出し、
受け止めてもらうことによって、
傷ついた私を1人ぼっちにしないこと。
誰かに心の痛みを共有してもらえると、
次第に少しずつ落ち着いてきて、
中絶に至った状況や自分の心と
ちゃんと向き合えるようになるまで回復していく方も多いのです。
ですので、
決して1人で抱え込まないことが大切です。
どうかどうか、
信用できる誰かと
痛みをそっと共有できますように。
次回はこちらの記事に続きます。
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