自分を大切にする心理学

「良い人」は自分を責める〜怒りの感情を感じることの大切さ〜

こんばんは。
心理カウンセラーの野村香英です。

随分久しぶりのブログ更新です。
カウンセリングの予約が立て込んでいて、
どうしてもブログが後回しなっちゃいます。

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さてさて、今日は
大切な「怒り」の感情についてです。

怒りの感情について

私たちはいろんな感情を感じて生きています。

悲しい、苦しい、嫉妬心、
楽しい、嬉しい、高揚感、

出来事に対して、
どんな感情を感じようと
あなたの心は自由です。

あなたの心はあなただけの大切なものです。

どの感情にも良いとか悪いはありません。
ネガティブな感情を「ダメなもの」とジャッジしてしまうのは、少し悲しい。

ネガティブ(陰)があるからこそ、
ポジティブ(陽)が際立つわけで、

ネガティブな感情を感じないで
抑えて生きようとしている人ほど

本当の自分の気持ちがわからなかったり、
またはポジティブもそんなに感じられなくて
人生の醍醐味や美しさを
味わうことが難しくなります。

 

そして「怒り」という感情。

怒りは本当の感情の蓋です。

「愛してほしい」
「助けてほしい」
「わかってほしい」

「不安」「心配」「さみしさ」など、

これらの感情がうまく伝えられないとき、
人は怒るんですよね。

よく駅で些細なことにキレて
大声で怒鳴っているおじさんがいますが、
私にはこう聞こえます。
「俺を愛してくれーーー!!頼むから俺をわかってくれー!」と(笑)

 

怒りはこうやって、
自分の本音をうまく言えないときに
超簡単に使えるので

怒りまくって他人を攻撃をしている人は
自分とのコミュニケーションができない人でもあります。

怒り=攻撃ではなく、ちゃんと感じるもの。

先ほども言った通り、
怒りは本音を隠すために使える超簡単な方法なので、

怒りを感じると攻撃してくる人いますよね。

責め立てたり、
説教しようとしたり、
威圧的な態度で圧倒したり。

(困っちゃいますよね‥)

 

ちなみに怒り=攻撃するではありません。

怒りは感じるものです。

怒りを感じたから攻撃するというのは、
理屈になっていないんですよね。
子どものマインドです。

うちの娘は3歳になりましたが、
1歳〜2歳の頃は怒りを感じるとよく噛みついてました。
どう表現していいかわからないので、
「攻撃」になってしまうのが子どもなんですよね。

(余談ですが距離感が近くて親密感が強い関係性だと、ケンカになってお互いの甘えがでて攻撃‥ということもあるあるですが。私も夫とたまにぶつかり稽古します笑)

 

怒り=攻撃と捉えると、
怒り自体が悪の感情になってしまいます。

けれど、怒りの感情は私たちが
他人と境界線を引いて生きるためにも、
自分の尊厳を守るためにも大切な感情なのです。

「良い人」ほど怒りの感情を嫌っている

怒りも大切な感情の1つです。

怒りを感じるからこそ、
自分の尊厳を守れたり
自分と人との間に健全な境界線を引くことができます。

 

カウンセリングをしていく中で、
「怒ることができない」
という人に多くお会いしますが、

怒りの感情=悪

だと感じているので、健全に怒りを感じることができないパターンはあるあるです。

 

怒りをちゃんと感じれない人は、
本来なら人に怒りを感じて良い場面でも

「私が悪かったのかもしれない。私がいけないんだ」

と自分を責めちゃうんですよね。

特に心優しい美しい人ほど、
「自己攻撃」という形で
自分に怒りを向けることがパターンになってしまっています。

 

だから私は、そのようなクライアントさんに
「怒りをしっかり感じて生きる練習をしていきましょう」と宿題を出します。

「あいつ!ポイ捨てしやがって!腹立つわ〜!」
「上司のあの物の言い方、すごいムカつく!ちょっとは考えて発言せぇ!」
「満員電車で駆け込み乗車してぶつかってくるなら、あと5分早起きしろよ!」

などなど(笑)

いつもなら「落ち込んで自分を責める」ところを、
ちゃんと怒りましょう、という宿題です。

 

怒りをしっかり感じれるようになると、
まず自分責めや自己攻撃が少なくなり、

エネルギーが枯渇しないんですよね。

どうしても疲れやすい・気力が湧かない人というのは
自分責めや自己攻撃がルーティンになっていて
自分のエネルギーを自分で奪っている状態です。

ちゃんとエネルギーが湧くと
もっと軽やかに自分らしく生きていけます。

 

よくプリプリ怒っている人(他人を攻撃している人じゃないよ)って、エネルギーが大きくて満タンなんですよね。

だから元気で活発です。

ちなみに私もよく怒りを感じています。
「あいつレジの順番抜かしやがって!余裕のない大人だな!なんやあいつは!」とか(笑)
プリプリ怒って怒りを感じてます。

もし私が怒りを感じることを禁止していて
怒りを全て自分に向けているとしたら、

「レジの順番を抜かされたのは、私が弱そうに見えたから舐められてるのかな‥」
と自分を蔑んでいたことでしょう。

 

私のクライアントさんで
「怒りを感じる」練習に取り組んでいると、

なんか体温が上がって免疫が上がる気がする
身体がポカポカするんです〜

とおっしゃってくださった素敵な方がいました。

そう、自分のエネルギーを奪ってしまわないためにも、怒りはとても大事なのです。

相手を理解しようと頑張って、自分の心を無視しないこと

もう1つ、
カウンセリングをおこなう中で気付いたことですが、
心優しい美しい人ほど、

「怒りを思考で訂正しようとする」癖があります。

どういうことかというと、
例えば道で知らない人がぶつかってきたとします。

すると怒りが湧いてきます。
「どこ見て歩いとんねん!!」と。

ここでしっかり怒りを感じることができれば、
実は後々引きずることはないんですよね。

 

けれど心優しい人は、

怒りを感じてもすぐに思考で
「あの人は余裕のない人だから可哀想な人なんだ」とか、
思考で怒りを抑えつけようとするんですよね。

 

本当に心優しい人ほどそうです。

「あの人もしんどいから仕方ないんだ」
「あの人は今苦しい状況にいるから許さなければ」

などなど。

自分の怒りは押さえつけて、
すぐに他人を理解しようという方向に走ります。

が、

人を理解する前に
まずは自分の気持ち(感情)を大事にしましょう。

他人ばかり優先していると
心の中のあなたが泣いています。

 

怒りを感じたとき、しっかり感じれれば、
早ければ5分くらいで飽きてきます。手放せます。
(最初、怒りに慣れていない状態だと時間はかかります)

しっかり感じて落ち着いたあとに、

「まぁあの人の余裕がなくて困ってるのかもな」

と思考で正して終了です。
それ以上引きずることもありません。

 

大事なのは、
他人を理解しようとするのではなく

まずは自分の感情を感じること。

自分の心が感じている怒りを認めて、感じてあげること。

感じて感じて感じきった後に、
思考で整えて手放しましょう。

怒りを感じて自尊心を取り戻す

怒り、という感情は悪ではなく
大切な感情だということを書いてきました。

自己肯定感や自己愛がUPして
自分を大切にできるようになると、

「私って以前より、なんとなく性格悪くなってません??」

とおっしゃるクライアントさんがいます。

 

いや、性格が悪くなったのではなく
我慢や犠牲をやめて
他人を優先するのをやめて
自分と自分の心を大切にするようになったからです。

「他人とか周りとか誰々が」ではなく、
「自分が」主役になって
自分の人生を生き始めたからです。

今まで自分以外の誰かに尽くしていた分、
それをやめれば
「自分って冷たくなって性格悪くなったのかな」って感じます。

 

怒りも同じで
ちゃんと怒れる自分になると、
最初は少し戸惑うかもしれません。

幼い頃親が怒りを攻撃として向けてくるタイプだったとか、いつも怒ってばかりで機嫌の悪い態度で振り回してくる人が近くにいたとか、

怒り=攻撃がワンセットになっていて
怒ること自体に罪悪感を感じてしまう人は、

怒りを感じようと思っても
すぐに思考で押さえつける癖が出るかもしれません。

 

けれど怒りは
自分の尊厳を守るためにも大切な感情です。

怒りを自分ばかりに自己攻撃で向けていると、
自尊心も育ちません。

逆に言えば、
しっかり怒るべきところで
怒りを感じられるようになると、

エネルギーも枯渇しなくなるし
自尊心だって取り戻すことができます。

 

どうか怒りを嫌わないで、
自分の感情をジャッジしないで

「感じられる」自分になっていきましょうね。

するときっと、

今よりも自分を幸せにしてあげることができることでしょう。

そのサポートが
カンセリングを通してできれば幸いです。

 

少しでもお役に立てれば嬉しいです。
いつも応援していますね♡

心理カウンセラー
野村香英

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