自分を大切にする心理学

助けたい症候群から卒業する〜心の痛みをリリースするということ〜

こんばんは!
心理カウンセラーの野村香英です。

銀杏の葉っぱがようやく
きれいな黄金色に変わってきました。
なんだかパワーを感じますよね。

数年前のこの時期に
上野の美術館に世界の宝石展を観にいきました。
もちろん宝石もキレイでしたが、
宝石よりも何よりも
美術館前に並んだ黄金色の銀杏の方に心を奪われました〜。

自然のパワーの癒しはすごいです!

さてさて今日は、
助けたい症候群について。

助けたい症候群という犠牲のパターン

「助けたい症候群」とは、

「あの人かわいそうだから、私が何とかしてあげないと」

と感じて手をかしてあげること。

最初のきっかけはだいたい「かわいそう」です。

男女なら、そこから恋愛に発展していくことも多いパターンの1つです。

 

「かわいそう」がベースになっているので、
相手を「かわいそうじゃない状態」にするため、あの手この手を尽くします。

そう、自分を犠牲にしてまで。

 

もういい加減関わるのしんどい
本当は自分でも何とかしてほしい

と例え心の奥底で思っていたとしても
「かわいそうだから私が何とかしてあげないと」という思考が働き、苦しくてもしんどくても離れずに相手を助けようとします。

 

自分の感情をころしてまで
相手の機嫌を取り続ける

そんなパターンをお持ちの方も結構います。

 

メシア精神のような、
助けたい症候群。

どうしてこのパターンをもってしまうのでしょうか。

過去の誰かを助けられなかった代わりを探す

助けたい症候群になって
犠牲を払ってまでも人に尽くす人は、

「過去に誰かを助けられなかった痛み」を抱えています。

 

うちの夫の話ですが、
夫は小さい頃に親の夫婦関係をみて
「お母さんかわいそう」って思うことが多かったらしいです。

当然子どもなので、
お母さんがかわいそうと感じていても
大きく何かをできない歯がゆさがあったようです。

それが大学生になって、
なぜか暗黒の中にいるような女性にお母さんを投影してしまい、

最初は「かわいそう」と思って
手をかして献身的に親身になってあげていると

その女性がどんどんエスカレートしていってストーカー化してしまい、どこまでも追っかけられて長い間辛い思いをした、と話をしていたことがありました。

 

このように、
「お母さんを助けることができなかった」という痛みが心の中にあると、

大人になってから無意識のうちに、

「かわいそうなお母さん」を
かわいそうな誰かに投影して、助けようとしてしまうんですよね。

 

他のクライアントさんの例でいうと、
「お父さんがアルコール依存症だった」という痛みから、

大人になって
お父さんと同じアルコールに溺れている人を好きになり、

その人を立ち直らせようと助けようと
自分の人生を捧げてしまっていた
(結局相手は変わらないまま)

というようなケースもあります。

このケースも無意識では、
「かわいそうなお父さん」をかわいそうな彼に投影し、
お父さんの代わりとして彼を助けようと生きているのです。

 

または、「お母さんが笑っていることがなかった」という痛みから、

大人になって
機嫌が悪い人がいると
その人のご機嫌をどうにかとろうと
必死に頑張って助けようとしてしまう、

というパターンをお持ちの方も多いです。

 

このように「自分を犠牲」にして
「相手を助けようと尽くしまくる」のです。

いわゆる代替行為ですが、
これを無意識でやっている人はわりと多いと思います。

あなたが助けるべきは「自分」かもしれない

相手を助けようと
どれだけ尽くしたとしても、

報われることってほぼほぼないんですよね。

逆に相手がもっともっと依存的になってしまい、
献身的に助けても
「もっともっとちょうだいのスタンス」をとることも珍しくありません。

 

相手が「変わろう!」という意思や
「自分でも何とかしてみよう」という
大人としての自立した気持ちをもたない限り、

あなたがどれだけ尽くしたとしても
相手を変えることはできないんですよね。

 

もしあなたが
「私は助けたい症候群かも」と思うのであれば、

本当は「自分」を助けてあげる必要があります。

 

過去に助けられなかった誰かの代わりを求める、

というのは
あなたの「心の痛み」がずっとそのまま放置されているということです。

 

その心の痛みは、
過去の誰かへの罪悪感や
大きな悲しみなどが隠されているのですが、

これらの感情をリリース(感情の解放)することが良いでしょう。

誰かを助けなければいけない
苦しいパターンを卒業するためには、

まずは心の痛みを抱えている自分と向き合って
自分を助けてあげることが大切です。

 

もちろん1人では難しいと思うので、
こういう時ほど頼ってほしいな〜と思います。

カウンセリングを通して
犠牲のパターンから抜け出し、

過去の誰かの代わりを求めるのではなく

自分をもっと幸せにする生き方を
一緒に選択していきましょう。

 

心の痛みをリリースした先に、
きっと今まで見たことのない景色が待っています。

「誰かを助けるため」の人生ではなく、
「自分の喜びと共に誰かと手を取り合う」ような

自分も周りもWin-Winになる人生を生きましょう。

いつも応援していますね。

 

心理カウンセラー
野村香英

13日間で「自分を大切にするコツ」がわかります

◆メルマガ限定:特別特典付き◆

◆ご案内◆

野村香英のカウンセリング情報

カウンセリングをご希望の方や詳細は「提供中のメニュー」、登録者限定のお得な情報や最新情報を知りたい方は「メルマガのご案内」をクリックしてください。