こんばんは、心理カウンセラーの野村香英です。
中絶による心の痛みから回復するプロセスとして、
前回の記事では
「罪悪感を手放す」ことの大切さを書きました。
中絶後に多くの人は
とても大きな罪悪感に襲われて苦しみますが、
罪悪感をずっと
心の中にしまい込んだまま生きることは
とても苦しいことでもあります。
どうかその大きな罪悪感を、
自分の未来のためにも
手放す選択をしていけますように。
※中絶による心の痛みから回復するために、5回にわたって連載しています※
自分自身の心と向き合うことの大切さ
さて、前回の記事では、
「中絶による罪悪感を手放していくことが大切です」
と書きました。
罪悪感を手放すことができたら、次に。
あなた自身の心と向き合い、
癒していくことが大切。
中絶という出来事がなぜ起こるのか、
こんな一説を唱える心理学者がいます。
【中絶は、あなた自身が自己を殺してきた結果なんです】と。
幼い頃から、我慢することの方が多かった。
誰かの感情や顔色を伺うことが多かった。
自分の気持ちを押し殺して生きてきた。
いつも人の意見ばかり尊重し、私の気持ちを無視してきた。
「自分を大切にする」
ということが、
いまいちどういうことがピンとこない。
実際にカウンセリングでお逢いする人も
不思議とそんな共通点をもっている人が多いのです。
もしできるなら、
これからは
『自分を大切にする』
と心に誓うことが大切です。
誰よりも自分を尊重し、
自分を大切にするということ。
自分自身と向き合って
心の中を整理していくこと。
そしてそれは、
あなたが産むことのできなかった赤ちゃんが、
「もうそろそろ自分を大事にしてね」
と教えてくれていることかも、しれません。
もし、大切なメッセージがあるとしたら。
『お母さんのことが大嫌い！』と
本気で言っている子どもや赤ちゃんがいないように、
どんな子もみんなお母さんのことが大好きです。
もしかすると、ですが、
この世にお母さんのことが嫌いな子どもがいないように、
産むことができなかったあの子も
あなたのことを決して嫌ってなんかいません。
恨んでなんかいないと思うのです。
こんな考え方もできます。
「子は自分の命を賭けてまで、
お母さんであるあなたに気付いて欲しいことがある」
もし本当に、
気付いてほしいことがあるとすれば、
それは一体なんでしょうか？
多くのクライアントさんに
同じような質問をしてきましたが、
一番多く聞く言葉が、
「もしかすると『自分のことを大切にしなさい』ということかもしれません。」
と言う人が多いです。
これはあくまで仮定の話ですが、
もし産むことのできなかった赤ちゃんが、
あなたに伝えたいことがあって
舞い降りてきたとしたら、
それは何かを考えてみても良いかもしれません。
そこに大きな気付きや発見があるかもしれません。
自分の心と向き合って、新しい自分になるということ
哀しみや苦しみは大きいものですが、
赤ちゃんがあなたに伝えたかったことって何でしょうか？
もしできれば、ゆっくりと考えてみましょう。
そして。
これからは自分を大切にして生きていくために、
中絶による痛みを増やさないために、
今までの自分の生き方や心と向き合っていきましょうね。
なんで我慢ばかりして生きているのか、
どうして自分を大切にできないのか、
そこには必ず
過去のハートブレイク(心の傷)が隠されています。
カウンセリングでじっくりと、
自分の心と向き合い、
新しい自分に生まれ変わっていきましょう。
あなたが心から笑顔になることで、
産むことのできなかったあの子もきっと、
喜んでくれることと思います。
子どもを罪悪感の象徴のままにしておくことは、
決してあの子も望んでいないと思います。
あの子が愛情を持ってあなたに伝えたかったこと。
それは一体なんでしょうか。
良ければ一緒に考えてみましょう。
それはあなたが今後生きていくお守りになることでしょう。
次回はこちらの記事に続きます。
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