自分を大切にする心理学

自分の依存心を嫌わないで

人に迷惑をかけてはいけない、
自分のことは全て自分でやらなきゃいけない、
いい大人なんだからしっかりしなきゃいけない、
そんな想いが強すぎる自立系のあなたへ。

 

自立系の人は極めて自分の【依存心】を嫌っている場合が多いのです。
ですが、そもそも依存心がない人間なんて存在しません。
果たして依存心を嫌っているとどんな事が起こるのでしょうか?

 

***

 

ちょっと想像してみてくださいね

 

今、あなたは両手が塞がるくらいの重い荷物を持っていたとします。
後ろから知り合いがやってきて、
『その荷物もつよ~!』
とニコニコしながら声を掛けてくれました。

 

さて、あなたは荷物を半分渡して持ってもらいますか?
それとも『いえ大丈夫です!すみません』と断りますか?
自立系の多くの人は、後者を選びます。

 

自立している人の特徴として
『人を頼るのが難しく感じる』
ことが多いようです。

 

そもそも、何で人を頼ることに難しさを感じるかというと、
依存時代(多くは子どもの頃)に誰かを頼ったり甘えたりしたけれど、
期待に応えてもらえずに、たくさん傷ついてきた記憶があるから。

 

『もう二度と傷つきたくない』
そうして、自分の中の依存心を徹底的に嫌っている人が多いんです。

 

しかし依存心って誰にだってあるんですよね。
いくら抑圧しても、なかったことにしても、ある日突然バーッと噴き出してくることもあるんですよね。

 

例えば、仕事をバリバリして出世街道を走っていても、
恋愛では彼氏にべったり依存してしまっているとか。
ちくいち彼の顔色を伺い、彼の行動全てに振り回されたり。
(自立している女性にすごく多いパターンです!)

 

男性なら、仕事や家庭では何でもできる良き男性であったとしても、
影でキャバクラのお姉さんにぞっこんだったりとか。

 

このように依存心を抑圧しなかったことにしたとしても、
絶対にどこかで出てきてしまいます。
そして自分の依存心を嫌っている人は、
他人の依存心も徹底的に嫌ってしまう場合が多いんです。

 

ちょっとでも甘えたり、人を頼っている後輩を見たりなんかすると
『あいつは全然なっていない!社会人として失格!』
と猛烈に腹が立ったりすることも。
他人に対して、批判的になったり厳しくなりすぎたりすることもあります。

 

他人に批判的になりすぎて辛くなってしまうのは、
紛れもない自分なんです。
誰かを批判すると、やがて自分も誰かに批判されると心は思い込みます。
すると敵が多くなってしまうんですね。
生きている世界が心地の良い世界ではなく、
常に『誰かに批判される』世界になってしまうこともあるんです。
しかし。
先ほども言った通り、【依存心】はなくならないんです。
人は一人で生きられませんから、『人に頼る』ことも時には必要です。

 

自立の人のプロセスとして、
【人を信頼する】
ということが課題となります。

 

自分のやり方を手放し、自分ひとりで生きるのをやめ、
自力でやることを手放して他力本願になること。
(他力本願って何て良い言葉なんでしょう、笑)

 

それができると、
本当に心を分かち合えるパートナーシップを手に入れることができたり、
もっとゆったりと豊かに生きることができます

 

あなたの依存心を嫌わないで、
誰かに頼ったり甘えたりできる私になることができると、
今より更に、もっともっと幸せになることができるはず。
大事なのは他力本願!ですよ(笑)

 

私だけの力でコントロールするのではなく、
他力の力を受け入れてみましょうね。

しつこいですが敢えて何度も言います。他力本願、大事ですよ~!

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