自分を大切にする心理学

優しいって、言われたくない

こんばんは、心理カウンセラーの野村香英です。

「優しいね」
「あなたは優しい人だね」
こんな風に言われて、あなたはどう感じますか?

実は『優しいね』と言われることに
嫌悪感を感じる人は結構います。

なぜ嫌悪感を感じるのか、その心理と、
ルーティン化されている自己攻撃や自己いじめについてをレクチャーします。

そして一番大切なのは、

優しさはあなたの愛の部分であり、強さであるということ。

優しいって言われたくない心理〜優しさは弱さ?〜

日々カウンセリングをしていると、よく耳にする言葉があります。

「優しいって言われたくないんです」

なぜ、優しいと言われることが嫌なんでしょか?
なぜ嫌悪感を感じたり、心がザワザワするのでしょうか?

人によって違うとは思いますが、

『やさしさ=弱さ』

として心が捉えているから、ということがあります。

本当は違うって言いたかったのに、言えなかった。
本当は笑いたくなんかないのに、合わせてしまった。
本当はやりたいことがあったのに、他人のことを優先した。
本当はやりたくなかったのに、嫌われたくないから引き受けた。

自分より他人の顔色を伺っているだけなのに、
これが優しさなんて認めたくない。

自分がどう思われるかを気にしすぎているから合わせているだけなのに、
これは優しさなんかじゃない。

自分が弱いから悪いんだ。
優しいじゃなくて、弱いんだ。

あなたは、こんな風に感じていませんか?

優しいって言われたくない心理〜セルフイメージの問題と自分嫌い〜

優しいって言われたくない理由は他にもあります。

代表的なものでは、
自分のセルフイメージ(自己概念)が良くないケース。

自分は嫌な奴で意地悪な奴。

そんなセルフイメージができあがっていると、
例え人から「優しいね」なんて言われても、

『一体この人は私のどこを見ているのだろう。こんなにいじわるで悪い人間なのに、優しいなんて到底受け入れられない!』

と抵抗する気持ちが出てきます。

他にも、

自分は臆病で怖がりで勇気がなくて弱い奴。
他の人はすごいのに、自分には良いところなんてないし大した価値なんてない。
自分なんて嫌い。

そんなセルフイメージができあがっていると、
例え人から「優しいね」なんて言われても、

『どうせ「優しい」としか褒めようがないから言ってるんでしょう。他に良いところがないから、それしか言えないんでしょう。きっと適当に言ってるんでしょう』

と、疑ってしまうようになります。

そこに自己攻撃や自己いじめがあるのかも

『優しい』って言われて、
受け入れられない気持ちがあるのも十分にわかります。

が、先ほど例に上げたように、

やさしさ=弱さだと思い込んでいたり、
セルフイメージが悪くて自分を嫌っていたりする分だけ、

「優しいね」って言われることに対して、到底受け入れられない気持ちになるということを、少しはお解りいただけたでしょうか?

 

もし「これは自分のことだ」って感じた人がいたとしたら、

「自分は弱いからダメな人間」
「自分はどうせ何をやってもうまいかないわ」
「私なんてあんまり価値もないし」
「私なんていてもいなくても同じ」
「他の人はすごいけど、私なんてちっぽけだ」

そんな言葉を頭の中で
常時自分に投げかけていないでしょうか。

今までカウンセリングで沢山の人にお逢いしてきましたが、

「優しいって言われたくない」って言う人ほど、
頭の中で自己攻撃や自己いじめがルーティン化している人が、実際にとても多いということ。

人というのは、他人の言葉や行動によって傷つくよりも、
実は普段自分に投げかけている言葉に影響を受けて、深くダメージを負っていきます。

すると次第に心のパワーも失われていって、
よく燃え尽きやすくなったり、無気力を繰り返したり、人と会うのが怖くなったり、対人関係で嫌なことが起こりやすかったり、様々な葛藤がでてきやすくなります。

もちろん人から褒められたりしても、快く受け取れません。

「優しいね」なんて言われたとしても、受け取れなくて当然です。
勘ぐったり疑ったり、嫌悪感や怒りが出てきて当然なのです。

自己攻撃や自己いじめが自分の頭の中で当たり前のことになっていると、
他人のどんな褒め言葉も好意も良い評価も受け取ることが難しくなります。

頭の中で慢性的に自分を責める言葉や自己いじめを繰り返していると、原因はいまいちよくわからないけど何だか生き辛い、ということにも繋がってしまうケースはとても多いものです。

自分に優しさを与えること〜自己攻撃や自己いじめからの卒業〜

頭の中で繰り返している自己攻撃や自己いじめ。

これらはどんどん心のパワーを奪っていく行為です。

「でも、止めたくてもやめられないし」
「どうしてもつい、自分を責めちゃう」

と感じる人、多いと思います。

そうですよね、だってずーーっと長い間繰り返し続けていると、「やめよう!」「前向きに行こう!」って無理矢理エネルギーを出すことにも疲れてしまいますよね。わかります。できることなら、もうやめていますよね。

自己攻撃や自己いじめをルーティン化させてしまった原因は人それぞれあります。

家族との関係性、失恋、大きな挫折、自分の生まれ持った気質(才能)を受け入れられない、仕事の問題、トラウマが残る出来事など様々あるものですが、どんな原因だったとしても自分の心とは一生付き合っていくもの。

一生付き合うものだからこそ、
自分の心をケアしたり向き合うことって大事だと、私は思います。

 

自己攻撃や自己いじめで心を疲弊させるパターンから卒業するためにも、

「自分に優しさを与える」ことがキーワード。

例えば、とても仲の良い人が、仕事で大失敗をして落ち込んで相談してきたとします。

あなたは何て声をかけるでしょうか?

「よく頑張ったと思うよ」「そりゃ落ち込むよね」「悲しい気持ちになっちゃうよね、わかるよ」など、相手に寄り添ったり共感したり理解したり、時には一緒に泣いたり。
励ましの言葉をかけてあげたり。背中をさすってあげたり、側にいてあげたり。
きっとそう答える人が多いと思います。

仲の良い人にはそんな言葉をかけるのに自分が何かでミスをしたときは、

「全然頑張りが足りないからだ!」「努力不足の私が100%悪い!」「どうせこんな自分はみんなから嫌われるわ」「私なんて全然ダメ」って自分を攻撃する言葉を自然と使っていませんか?

 

「自分に優しさを与える」って一体何かと言うと、

自分を一番の友達のように扱ってあげること。

自分に共感し理解し、自分の味方でいてあげること。

ときには自分のために泣いてあげること。

ときには「よしよし」って、ただただ寄り添ってあげること。

「私なりに頑張ってきたんだよね」って励ましてあげること。

 

これが徐々にできるようになると、
自己攻撃や自己いじめは収束していき、見える景色が変わってくるようになります。

もちろん、
「そんなの難しいわ」と感じる人もいると思います。
「一人でやれるもんならもう解決してる」その通りです。

一人で取り組もうと思っても、なかなかコツがわからなかったり、頭で理解しようとしても難しいですよね。

腑に落ちるように感覚で理解しなければ、なかなか難しいものでもあります。

この辺はカウンセリングでよく扱うのですが、心を視覚化してみるセラピーや心理療法を取り入れることもあります。
良かったら一緒に取り組んでみましょう。

心を疲弊させるパターンから卒業して、
自分に優しさを与えてあげれる私になりましょうね。

優しさはあなたの中にある「愛」の部分

人というのは無意識的にも、
『その人の優しさ』を察知するものです。

あなたの中にある『愛』の部分を見てしまうんです。

他人はあなたの中にある、
本当の愛の部分を見てくれているんだと思います。
多くの人は、その愛の部分を「優しいね」って表現します。

あなたが「やさしさ=弱さ」だと思っていたとしても、
自分のセルフイメージが悪かったとしても、

他人はあなたの愛に触れているのかもしれません。

あなたの愛である優しさに触れて、落ち込んだ気持ちが回復したり、温かい気持ちになったり、心が柔らかくなったり、優しい気持ちになったり‥。

だからこそ、どうか自分の柔らかい優しさの部分を嫌わないでいて欲しいと思います。
その優しさに救われてきた人、きっといるはずだから。

あなたは気付いていないかもしれないけれど、あなたの優しさが巡り巡って結果的に色んな人が優しさを選択することもあるのです。

優しさは伝染していきます。

あの人に優しく受けとめてもらえたから、私も誰かに優しくしよう。
優しい言葉で励ましてもらえたから、私も誰かが落ち込んでいるときに優しい言葉をかけてあげよう。

そんな風に循環していくものだと思います。

これは自分に対してもそうです。
自分に優しさを与えることができるようになると、心に余裕が生まれやすくなります。

心に余裕が生まれると、自然に誰かに優しくできます。
その優しさでまた、救われる誰かがいる。

あなたが自己攻撃や自己いじめのパターンを収束させることができると、自分だけではなく、他の誰かを救うことにもなる。
そのことをどうか、頭のどこかに置いておいてください。

優しさは強さでもあり素敵な魅力

私は優しい人が大好きです。
家族でも、クライアントさんでも、友人でも、仕事仲間でも、知らない人でも、その人のやさしさに触れたとき、こっちまで優しい温かい気持ちが湧いてくるから。

優しいって、成熟された強さでもあると、私は思います。

優しさを与えられる人は自分を見るよりも相手を見ることができる。
優しさを与えられる人は、人の痛みがよくわかるから相手を見ることができる。

だからこそ、誰かを勇気付けたり、誰かを笑顔にしたり、誰かを救ったりできる。

どうか、そのあなたの素敵な魅力を嫌わないでほいしなと思います。

他人があなたの中にある「愛」の部分をみていることを否定しないでほしいな、と思います。

いつも応援していますね。

 

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