こんばんは、心理カウンセラーの野村香英です。
中絶による心の痛みから回復するプロセスとして、
前回の記事では
「人に吐き出す・受けとめてもらう」
ことの大切さを書きました。
一人で抱えている心の痛みを
どうか信用できる誰かとともに
共有していけますように。
さて次に、中絶後に
多くの人が苦しむ【罪悪感】についてです。
※中絶による心の痛みから回復するために、5回にわたって連載しています※
中絶後、多くの人が苦しむ罪悪感について
中絶による心の痛みは、
決して1人で抱え込むのではなく、
誰かに吐き出し受けとめてもらうことが大事と
前回の記事で書きました。
誰かに十分に哀しみや痛みを吐き出すことができると、
心に少し軽さを感じられることもあります。
しかし。
中絶による【罪悪感】で
どうしても心が苦しくて仕方ない
という状態になることがあります。
実際に私のカウンセリングでも、
ほぼ全ての方がこの【罪悪感】で
心がいっぱいいっぱいになっていらっしゃいます。
罪悪感ってどういう感情か簡単に説明すると、
『私は罪な奴で悪い奴です。』
という感情のことです。
罪悪感が強いと、
自分をまるで、【罪人】のように扱ってしまいます。
…するとどうなるか?
嫌な出来事を必然的に引きよせるようになったり、
自分を罰するような出来事に多く遭遇します。
自分を罰するために、
楽しみや嬉しさや幸せから
無意識で自分を遠ざけるようになります。
「心の在り方が自分の見ている世界をつくる」
と言っても過言ではないので、
罪悪感が強ければ強いほど、
「自分は罪人です」
ということを証明しようと心は働いてしまうのです。
中絶を経験した、あるクライアントさんのケース
また、中絶による罪悪感は
【無意識層】に埋め込まれるケースもあります。
過去にこんなクライアントさんがいました。
(ご本人の了承を得て掲載しています。)
Aさんは40代後半の女性。
どの恋愛も上手くいかず、
仕事もあんまりうまくいかず、
最初は燃え尽き寸前の状態というか
生きることに何だか疲れてしまって、
私の面談カウンセリングを受けにいらっしゃいました。
何でそんなに
人生がうまくいかないのか?
どうして生きることに、そんなに疲れてしまうのか?
カウンセリングで分析していった結果、
『過去の中絶による罪悪感』が浮かび上がってきました。
Aさん自身は30代後半の頃、
当時付き合っていた彼との子どもを中絶。
中絶した直後は
罪悪感よりもホッとした感情の方が強く、
カウンセリングを受けるまでは
中絶の出来事はほぼ思い出すことはなかった、とのこと。
しかし、
中絶による罪悪感を癒すセラピーをしたところ、
とめどない涙と痛みが流れてきたのです。
このように意識上では
本人は忘れている事がありますが、
無意識でしっかりと罪悪感を背負っているケースも存在します。
他のケースで、カウンセリングを受けて、
中絶による罪悪感から解放されたクライアントさん体験談もどうぞ。
罪悪感は一枚一枚丁寧に、心から剥がしていこう
罪悪感は先ほども言った通り、
自分を罰する働きをするため、
幸せから遠ざかってしまいます。
中絶による心の傷から回復するためにも、
罪悪感を解放することは、とっても大切なこと。
罪悪感を1枚1枚丁寧に剥がし、
自分と向き合うことで更に心は軽くなります。
カウンセリングでは、
罪悪感を解放するためのセラピーを用いることもあります。
「中絶を経験したから幸せになってはいけない」
ということは絶対にありません。
大切なことは、
『その経験を含めて、自分を受け入れていく』
ということですから。
次回はこちらの記事に続きます。
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