こんばんは、心理カウンセラーの野村香英です。
私がカウンセリングでよく扱う
感情の一つである「罪悪感」。
罪悪感が心の中に
沢山溜まっていると、
本来の自分とは
かけ離れた自分になってしまい
必然的に色々な問題や
壁にぶつかることも多くなるのですが、
今日はこの「罪悪感」について。
Contents
罪悪感って一体どんな感情のこと?
罪悪感ってその名の通り、
「私は罪な奴です」
「私は悪い奴です」
「私は罰せられるべきだ」
といったような、
自分は罪な存在で
自分は悪い人間だ
と感じる感情のことです。
罪悪感って
心の中に存在すると
とっても苦しいと感じる感情の1つなんですよね。
もしくは、
実は罪悪感を背負っているのに
心に蓋をして
感じないフリ・ないフリを
している人も結構います。
なぜなら、
罪悪感を感じてしまうと
心が押しつぶされると
無意識がわかっているので
敢えて蓋をして
思い出さないようにして
自分の心を守っている
というケースも多いものです。
罪悪感が自分の中に
「ある」と感じてしても、
罪悪感を無意識で
閉じ込めていたとしても、
やはり心の中に
「罪悪感」があると
なぜか物事がうまくいかないとか
自分を攻撃したり責める人と出逢うとか
自分または他人を
どうしても大切に扱えないとか、
色んな問題や壁と
ぶつかりやすくなるのです。
なぜかというと、
「私は悪い奴です」
「私は罪な奴です」
ということを、
証明しようと証明しようと
無意識が働くから。
心の在り方って
面白いくらい現実に反映されるので、
この「罪悪感」が大きいと
自分を幸せから
無意識に遠ざけてしまうのです。
どんな時に人は罪悪感を抱くのか
日本人って
真面目で勤勉で気遣いができる
そんな風に海外の人から
評価されていますが、
それ故に
「罪悪感」を抱きやすい人種でもある
と私は感じています。
例えば、
人との関わり合いの中で、
「もっと親切にしてあげればよかった」
と感じて、
罪悪感の種を心にまくこともあります。
他にも、
「何でもっと優しくしてあげられなかったんだろう」
「もっと適切な言い方をすれば良かった」
「ちゃんと話を聴いてあげれば良かった」
「なんで迷惑をかけてしまったんだろう」
とか、
このような罪悪感を
よく感じる人も多いかと思います。
私がカウンセリングの現場で
見てきたケースでは、
女性であれば中絶や流産に対して
大きな罪悪感に打ちひしがれる人も
結構いらっしゃいます。
過去に付き合っていた相手に対して
「ごめんなさい」の罪悪感を
強くもっていらっしゃるケースも多いです。
他にも、自分の親に対して
大きな罪悪感を感じているケースもあります。
親が子どもに対して
過干渉やコントロールをするタイプだったとしたら、
「親の期待に添えなくてごめんなさい」
と思っているケースも存在しますし、
何らかのことがきっかけで、
「親を悲しませてごめんなさい」と
罪悪感を背負っているケースも存在します。
罪悪感が全くありません!
という人は、
実は存在しません。
人は何らかの罪悪感をもっているものですが、
その罪悪感が大きかったり
とても重いものだったりすると
罪悪感が更に罪悪感を呼ぶような
そんなループに
陥ってしまうことも
決して珍しくはありません。
罪悪感と自己攻撃はセット商品であるということ。
「私が悪い奴でごめんなさい」
「私は罪な奴です」
「私は罰せられるべき存在です」
そんな罪悪感って、
実は自己攻撃とセット商品です。
人は罪悪感をもった度合いだけ、
自分を攻撃し責めます。
突然ですが、
あなたは自分の顔や身体を
自分で殴ったことはありますか?
おもいっきり
力いっぱい殴ったことありますでしょうか?
たぶん、ほとんどの人が
「ない」と答えると思います(そりゃそうですよね笑)
自分の顔を力いっぱい殴ったら
「めっちゃ痛い」ってわかりますよね。
でも、その「めっちゃ痛い」ことを
あなたは自分の心にしているのかも。
罪悪感が大きいと、
自己攻撃の一種として
頭の中にこのようなセリフが
何度も浮かぶことがあると思います。
「こんな私だからダメなんだよ」
「私なんて消えてしまえばいいのに」
「私って何の価値もないわ」
実は、このような、
「自分を責める言葉」を使って
あなたは自分の心を
知らぬ間にボコボコにしています。
目には視えないんですけどね。
自分の心を酷い言葉で
殴れば殴るだけ、
必然的に自分のエネルギーを
奪うことになってしまい、
心か身体どちらかが
不調をきたすようになったり、
無気力になったり
引きこもりたくなったり
誰にも会いたくなくなったり
ウツ状態になることも結構あります。
このように、
罪悪感と自己攻撃はセット商品なので
本当に苦しい状態に
陥ってしまうことがあるのです。
罪悪感と愛の大きさについて〜苦しい感情の裏にあるもの〜
色々書きましたが、
罪悪感って自己攻撃が
くっついてきたりするので
本当に苦しい感情の一つでもあります。
でも違う見方をすると、
「罪悪感が大きい人ほど愛が大きい」
というのも事実なんです。
私自身、カウンセリング現場で
多くの罪悪感を扱ってきましたが、
罪悪感が大きい人ほど
愛がとても大きい人だ
ということを、
実際に沢山沢山見てきました。
例えばさっき例に出した親のケース。
親が過干渉でコントロールする
タイプだったとしたら、
「嫌なら嫌」で、
私は嫌っても良いと思います。
親と子が絶対に仲良くしなければいけない
と思っているのが日本人なのですが、
親も子も別人格ですから、
仲良くできなくても良いのです。
けれど罪悪感を抱きやすい人は、
「親のことを嫌ってしまっている自分は悪い奴」
と感じたりします。
この罪悪感の裏にあるのが、
「愛」だと私は思います。
「みんな仲良くしたい」
という平和的な考えがあるからこそ、
自分を悪く思うんですもんね。
「いつも優しい自分でありたい」
という大きな優しさが存在するからこそ、
自分を悪く思うんですもんね。
その愛を嫌だと思っている親に
我慢したり無理したりして
与えたり向ける必要はないのですが、
「こんなに罪悪感を感じるのって、私は実は愛が大きいのかもしれない」
って、
ただ自分を認めてあげてほしいのです。
誰かの幸せを心から祝えない
と感じて罪悪感を抱く人は、
「本当は幸せを心から喜んであげたい」
という大きな愛があるからこそ、
罪悪感を感じます。
なんで親切にできなかったんだろう
と感じて罪悪感を抱く人は、
「人に誠実でありたい」
という大きな愛があるからこそ、
罪悪感を感じます。
中絶や流産に対して罪悪感を抱く人は、
「できるのなら産んであげて、愛をあげたかった」
という大きな愛があるからこそ、
罪悪感を感じるのです。
罪悪感という苦しい感情の裏には、
実はあなたの大きな愛が存在します。
それぐらい、
素晴らしい愛を
いっぱいもっている人なのです。
決して、
罪で悪い奴なんかじゃなくって、
実は沢山を愛をもっている人なのです。
罪悪感を解放する〜自分のために、大切な人の幸せのために〜
罪悪感が大きいほど、
実は愛が大きいということは事実ですが、
罪悪感が心に溜まっている分だけ、
やっぱりしんどかったり
辛い想いをしやすかったり
「自分は悪い奴である」
ということを
証明しようと無意識が働くので、
心から楽しい!
と思えることも少なくなってしまいます。
だからこそ、
心に溜まった罪悪感は解放してあげる
ということが
とても大事になります。
ですが、
あまりにも罪悪感が大きいと、
「私は悪い奴なのに罪悪感を手放してしまっても良いのだろうか」
「罪悪感を手放して自分だけ楽になって良いのだろうか」
という気持ちが出てくるケースも
かなりあります。
これが
罪悪感がなせる技なんですよね。
罪悪感は罪悪感を呼ぶので、
「どうにかしがみつこう」とする癖があります。
しかし、罪悪感をずっともっていても、
究極的には自分も
自分の周りの人も
あなたが大切だと思っている人さえも
「傷ついてしまう」ことがあります。
罪悪感は自己攻撃とセット商品だと言いましたが、
自分を攻撃している度合いだけ、
人に対しても端々で攻撃的になったり
自分から大切な人を遠ざけようとしたり
大切な人からの
「愛を受け取らない」という選択をしたり
誰ともWin-Winな関係性にならずに
行き違いやすれ違いを生んでしまいがちです。
だからこそ、
自分のためにも、
自分の大切な人のためにも
これから出逢うであろう大切な人のためにも
罪悪感は解放した方がベストです。
罪悪感から解放されて
霧が晴れた心を取り戻せると、
エネルギーも湧きやすくなって
もっと楽に自然体で生きていけます。
自分も大切な人も
結果的に幸せになることができるのです。
あなたが抱いている罪悪感を
私と一緒に手放していきませんか。
いつも応援していますね。
お知らせ
直近でご利用いただける面談の枠は下記の通りです。
・オンラインシステムのZoom
・東京のカウンセリングルームでの対面
どちらかをお選びいただけます。ご予約お待ちしております。
7/31(土) 全てご予約済みです
8/4(水) 10時〜・13時〜
8/7(土) 10時〜・13時〜・16時〜
野村香英のカウンセリング情報
カウンセリングをご希望の方や詳細は「提供中のメニュー」、登録者限定のお得な情報や最新情報を知りたい方は「メルマガのご案内」をクリックしてください。